安物缶スプレーで綺麗に塗装する方法!!

こいつが今回のベースです。
ばかちんのFRPカウル修正で修正しました。
まずは塗料選びです。
アクリルラッカー
塗りやすくつやも出しやすいですが、塗膜が弱く溶剤の揮発により塗料が乾燥するために痩せやすく
ガソリン等にも溶けやすいです、時間が経つと痩せてつやもなくなります。
お勧めしません。
ラッカー
アクリルラッカーよりも痩せにくいですが時間が経つと同じく痩せてつやが無くなります。
下塗り程度なら良いでしょう。
エナメル
溶剤の揮発だけではなく空気中の酸素と化学反応を起こして硬化するので痩せにくく塗膜が厚く塗れます。
痩せにくいのでつやも長期間持続して完全に硬化するとある程度ガソリンにも耐えれます。
出来ればエナメルで塗りましょう。
ウレタン
最強です(笑 痩せないので硬化後はつやもありガソリン等でも塗装を痛めることもありません。
タンク等のクリアー仕上げには使いたいですね。その代わり値段がクソです。
缶スプレー一本で2000円します(汗

併用時の注意!!
塗料にも相性があります。
ラッカーの上にエナメルはのります、でもエナメルの上にラッカーはのりません。
ラッカーやエナメルの上にウレタンを塗る場合は少しでも溶剤の匂いがあるうちは塗ったらダメです。
シンナーと反応して下地が割れたりちじんだりして今までの苦労がパーになります。
必ず数日は間隔をおきましょう!!

PP等の樹脂に塗装する場合はラッカーでは無理です。塗膜が固いラッカーでは
柔らかいPP等の樹脂に塗ると乾燥後ちょっとしたバイクの振動で割れや剥がれが生じます。
割れや剥がれを防ぐ為には塗料がかみ合いやすくする為にペーパーできちんと下地を作り
プライマーという密着性を高めるための塗料を下地に塗っておきましょう。


安く仕上げるための塗料選びです。
下地(白色等)はラッカー、色乗せもラッカーを使います。
数日乾燥させてエナメルクリアーを拭きます。

ちょっと贅沢に・・・
下地はエナメル、色乗せエナメル、クリヤーエナメル。

タンク等は・・・
下地、色はエナメルかラッカーで統一。
数日乾燥させてウレタンクリアー!

最強にして長持ちさせたい場合は・・・
全部ウレタン!以上!

しかし、カースプレー等のラッカー系が色が豊富です。
下地ラッカー、色ラッカー、数日乾燥後エナメルクリヤーがほとんどになると思いますね(汗


塗装のコツ



塗る物ですがタウンページぐらいのでかさと思って下さい。

塗るスピード
スプレーを動かすスピードは矢印の往復で2秒ぐらいのかなり速めがいいですね。
速いと一カ所に塗る量が少ないので厚く塗りすぎる事がないのでタレやムラを防げます。

塗り方
塗る方法は塗る物をオーバーさせてスプレーを動かします。
はみ出てる部分の塗料がもったいと思うケチな人はスプレーを動かしてる途中にボタンを離せば問題なしですよ(笑)
往復する時は図の様にスプレーを動かしてる途中でスプレーのボタンを一度離して、また動かしている途中でボタンを押します。
スプレーのボタンの押し方ですが、中途半端に軽く押すと吹き出す力が弱いのでジュブジュブとでかい粒が出て表面がぼこぼこになる原因になるので、必ず完全に押して塗るようにしましょう。キリが細かくなって塗りやすいです。

そこで絶対やってはいけないのが図の×マークがしてあるみたいに往復するときにスプレー押しっぱなしです。往復するところはスプレーの動かすスピードが一度止まりますよね。
だからその部分だけかなり厚く塗ってる事になるんです。
みなさんもこれで塗料が垂れたり泡が出てきたりした経験はありますよね(笑)


塗料別の塗り方

塗料によって塗り方も変わってきます

シンナーベースのラッカー等(今回紹介してるやつ)
始め薄く塗って仕上げにタレる寸前まで塗ります。

パールやメタリック、ラメ入り塗料
  始めから最後まで薄く薄く塗りツヤの事は考えずにムラとタレを出来る限り防ぎましょう
どちらにしても元々つや消し塗料なので乾いた後にクリヤー塗る必要があります。

エナメル塗料
始め薄く塗って乾いたら仕上げにツヤが出るか出ないか程度塗ります。
仕上げでツヤが出るまで塗ってしまうと塗料の粘度が高い為に分厚すぎてタレてしまいます
ツヤが出る寸前まで塗ると徐々に馴染んでツヤが出ます。

二液性ウレタン塗料
始め極薄く塗ってその後一気にタレる寸前まで塗ります。
粘度が物凄くあるし固まりやすいので一気に塗らないと表面がゆず肌になりやすいです。



スプレーの動かしかたはこんな感じにしましょう 塗る物の大きさはタウンページぐらいと思ってください。
1から始まって横にシュッ、シュッ、シュッとリズミカルに4往復。次に縦に5往復。
計15秒程度の作業ですね。

これが大体一度塗りの量ですね。
安物缶スプレーでも写真みたいにお湯で温めてやるとかなりキリが細かくなって良い感じです。

そこで注意しないといけないのが熱湯じゃなくてお湯です。缶スプレーは100度ぐらいで爆発します。まれに底が抜けて良い感じにロケットみたいにぶっ飛ぶのでアッパーカット喰らって死ねます。
気を付けましょう!!
次に塗る距離です、近すぎると塗る範囲が狭くなり厚く塗りすぎてしまうために泡や垂れ、色ムラの原因になります。
逆に遠すぎると失敗はしませんが、逆に塗料が薄すぎていつまでたってもツヤがでません。
ツヤありスプレーなのにツヤがでねぇ!!って缶スプレーのせいにしてる人はまだまだ修行がたりません。

塗装は下地作りが命です。今回はオレンジに塗る予定なので下地は白です。
もしも下地が黒だとどす黒いオレンジ色が完成します。
軽く下地を一度塗ると表面の傷や凹みが分かるので矢印の様な凹みを見つけたら必ずパテ埋めをして隠しましょう。
パテ埋めしてパテが乾いたら上から1000番程度の耐水ペーパーで水研ぎして表面を平らにします。
この後下地が見えなくなるまで重ね塗りします。
下地が見えなくなったら完成!!
下塗りは別にツヤが出て無くてもOKです。
虫が付いても垂れても泡が出てきても乾いたらペーパー掛けして修正出来るので
塗装は初めてだ!!と言う人はここで練習してみましょう!!
これ以上厚く塗ったら垂れるとかが分かれば問題なしですね。
さて、ここからが本番です。
色を塗る前に地面に水をまいてほこりが飛ばないようにしましょう!!
さらに水をまくことにより地面に塗料が付くのを防ぎ母ちゃんから怒られるのも防げます。

写真はまず一回目の塗装です。
初めは塗料のなじみが良くなるようになるべく薄く塗りましょう。
ここで表面が軽く乾くまで2分ほど待ちます。
ツヤを出すために厚く塗るので時間をおいて塗装を堅くしてタレを防ぐのが目的です。
1度目を塗って2分ほど待ったら2回目も1度目と同じぐらいの量を上から塗ります。
そして待つこと2〜3分
三度目をぬります。
写真は三度目が終わった写真ですね。
ツヤは既に出てる物のまだ表面がボコ付いてます。
そこで3度目を塗り終わったら5分ほど待ちます
で、最後の仕上げです。
3度目が終わって5分経って表面が少し乾いてきたら塗り始めます。
最後は今までのように薄く塗らずに二倍ぐらいの量をすばやく全体的にタレる寸前まで塗ります。
垂れる寸前まで塗ることにより表面が滑らかになりツヤも最強に出てくれます。

写真は表面がツルツルなってるので景色写りまくりですね♪

まあ、ここでツヤが出なくても大丈夫です、クリヤーを塗れば下地のツヤなど関係ないですからね(汗
色づけが終わったら最後に塗膜を強くするためにクリヤーを拭きます。
このままでも十分綺麗ですがエナメルやウレタンクリヤーを拭くとかなりツヤが長持ちします!!
ペーパーは必ずかけないといけないイメージがありますが経験上特にペーパーがけはしなくても良いです。
気になる方は1000番で全体が曇る程度にペーパーがけをしましょう。
塗り方は基本的に同じ。

クリヤーは塗膜が厚すぎてももろくなります、出来ればクリヤーも下に塗った塗料と同じメーカーの物を使いましょう。
同じメーカーを使わないと後々引っ張り合って割れやちぢみの原因になります。
とは言ってもなかなか手に入らないですよね(汗
もし種類の違う塗料を使う場合は必ず完全に乾いてから塗りましょう。
三日ほど置けばOKかな??