NSR50(旧式95年以前)のフロントフォークオーバーホール
NSR50、NS50F、NS-1も大体構造は同じです。油面は調べてね♪
フロントフォークのオイル交換、オイルシール交換です。
オイルシール交換の場合はダストシール、オイルシール、フロントフォークオイル買っておきましょう!

まず車体からフロントフォークを外します。
外すのは簡単で、ハンドル、ブレーキキャリパー、三又部、ホイールを外せばOKです。

各名称は
銀色の部分がインナーパイプ
その下の部分がボトムケースです
まずでかいモンキーレンチでボルト式になってるフォークのてっぺんを外します。
三又に取りつけて動かないように固定して外すと簡単です
外したらばねがあるので引っこ抜きます。

バネには上下があるので覚えておきましょう。
バネの隙間が狭い方が下側になります
バネを抜いたらフォークオイルを抜きます。
シコシコストロークさせてきっちり抜いてあげましょう
あとでばらす時にオイルまみれになってむかつくので♪

オイル交換のみであればこの後オイルを入れてバネを入れるだけです、オイルの量と油面は最後の方に書いてあります
オイルを抜いたらボトムケースの下にある六角ボルトを外します、そこそこ固いのでモンキーレンチなどで固定すると簡単に回せます。

緩んできたらフォークを引っ張りながら緩めるとボルトが空回りしないので外せます。
六角のボルトを外したらインナーパイプが抜けるのでそのまま引っこ抜きます
インナーパイプを抜いたら次にダストシールを外します。
その名の通りゴミがオイルシールに当たらないようにする為の物です、レーサーはこまめにメンテするので無いなら無いでもOKですね。
ダストシールを外したら次にCクリップを外します、マイナスドライバーでこじるだけなので外すのは簡単♪
次に一番やっかいなぶ厚いオイルシール外しです。
大きめのマイナスドライバー、もしくはタイヤレバーが使えます。
こじる時はボトムケースにキズが入らないように布等を当てながらこじりましょう。
こじり方は一部を攻めるのではなくボトムケースをぐるぐる回して平均的に少しずつ外して行きましょう。
外れました(汗

外れたらオイルのカスみたいなのがこびりついてるので綺麗にふき取りましょう。
次に新品オイルシールに交換です。
本来はインナーパイプを先に組みつけてその後に上から専用工具で打ち込む訳ですがそんな物持ってる訳ねぇー

ってことで先にオイルシール組んでOKです。
圧入してシールを打ち込む訳ですが、やり方は簡単!
新品シールを入れてその上に先ほどはずしたシールを乗せて上からハンマー等でコンコンと打ち込みます。
こんな感じで打ち込みます。ゴムハンでかすぎた(汗
完全に打ち込んだらCクリップをはめ、オイルシールとインナーが接触する部分にグリースを塗り絶対に無理な力を加えずにゆっくり優しくインナーを挿入です。(笑
オイルシールにキズでも入れば即終了なので気をつけましょう。

インナー組みつけ時には写真にはありませんがシートパイプの下にあるアルミのスペーサーを忘れないように。
優しく挿入したら適当にダストシールをはめます。
スポッと入れてガツッって感じで簡単です。
次にバネを入れる前にフォークオイルを100ccほど入れます。
ある程度入れてシコシコストロークさせ気泡を抜く為1分ほど放置・・・


オイルは街乗りオンリーであれば2stオイルで構いません

峠やサーキットを走るのであれば前期シートパイプのままだと減衰が効かないので厳しいです
詳しいことは最後に・・・
完全に気泡が抜けたら油面調整です。
油面を計るときはバネ無しでフルボトム、完全に縮まさせた状態で計ります。
NSR95年式以前では規定油面は124mm。
油面はフロントフォークのボトム量を決めるので正確に!
写真のようにメジャーで上から覗きながら調整です。

あとはバネについたオイルをパーツクリーナー等で綺麗に取り除きバネを入れて元通りに組みます。
峠、サーキットを走る方の為のデータ。

まず95以前のフォークでは減衰(ダンパー)が聞かないのでブヨブヨのバネサスになってしまい厳しいです。
お勧めとしては95以降のシートパイプ(オリフィス加工)を組み
バネは前期NSR80、仕方なくそのまま使うのであればバネと上のボルトの間に10円玉を1枚〜2枚いれましょう
オイルはフォークオイルの夏場は15〜25# 冬場は10〜20#程度ですね。
(オイル粘度はインナーパイプとシートパイプが接触する部分の磨耗にもよります)